「アニメーション制作を個人にお願いするのは不安!何か注意することあるの?」
「アニメーション制作を個人にお願いするメリット・デメリットって?」
こんな疑問に答えます。
アニメーション制作の依頼先は個人と制作会社などの会社があります。
この記事は個人にスポットを当てた記事です。私個人デザイナーの視点から、個人へのアニメーション制作依頼で期待されるメリットと依頼時の注意点を解説します。
■ 記事の信頼性
この記事を書いている私は、アニメーション制作をして6年目。
企業アニメーションを中心に制作しています。
個人デザイナーとして活動し、企業や官公庁の多数の制作実績があります。
アニメーション制作の個人依頼で期待されるメリット
まずはアニメーション制作を個人に依頼することで期待されるメリットから見ていきます。
「期待される」としたのは、必ずしも得られるメリットという訳ではなく、そのクリエイターによる部分が多いためです。
制作費を抑えられる
個人にアニメーション制作を依頼した場合、制作費を抑えられることが多いです。なぜなら一人または少人数の作業で完結するため、費用を抑えられるためです。
制作会社へ依頼する場合、多くの人が関わり、会社によっては制作を外注していることもあるので、その分費用を多く取らないといけません。
趣味の延長で仕事を受けているクリエイターもいるため、「高いクオリティだけど、すごく安く作ってもらえた」なんてこともあるかもしれません。
そのクリエイターならではの表現を出せる
そのクリエイターにしか作れないテイストで制作してもらうことも可能です。
独自のテイストを押し出したイラストレーターやデザイナーも多く、その人に直接お願いすることで個性的なアニメーション制作を実現します。
InstagramやTwitterで、魅力的なイラストやアニメーションを見ることはありませんか?
SNSで見かけたクリエイターに直接連絡を取って仕事をお願いするということも増えています。 普段気になるクリエイターを見つけたらチェックをして、機会があれば制作依頼の相談をしてみるのもありです。
クリエイターと直でコミュニケーションできる
クリエイターと直でコミュニケーションができるので、制作イメージが伝わりやすいのも良い点です。
制作会社へ依頼した場合、営業やディレクターが内容をヒアリングし、その内容をクリエイターに伝えます。そのため制作イメージが異なって伝わる可能性も考えられます。
営業やディレクターのスキルにもよりますが、伝えたことと違うイメージで上がってきて何度もやり直す、ということはよく聞く話です。
アニメーション制作を個人に依頼する際の注意点
次にアニメーション制作を個人へ依頼する際の注意点を挙げていきます。
こちらもクリエイターのスキルによる部分が多いですし、もちろんこういった不安を感じさせない優秀なクリエイターもいます。 「とは言っても心配!」という方は、制作会社への依頼も検討した方がいいかもしれません。
そのクリエイターの仕事量の影響を受ける
一人または少人数で制作しているため、スケジュールが仕事量に左右されます。
クリエイターが複数依頼を受けて忙しい時期だと、作業時間が取れずスケジュールに遅れが出ることもあります。最悪仕事を受けられないことも起こります。
「定期的にアニメーション制作してもらおうと思っていたが、ある時期に依頼したところ、依頼を断られた」ということもあり得るので注意が必要です。 人気のある人に仕事が集まるため、なかなかスケジュール管理には気をもむかもしれません。
品質を保ちにくい
時期によって品質が安定しないことがあります。
制作会社の場合は人員を増やすなど、安定した品質を維持し量産体制をとることが可能ですが、個人の場合はそう簡単にはいきません。
また一人で制作していると、モチベーションの影響が出ることも考えられます。 個人にアニメーション依頼する前には、作業的に余裕がある状況かどうか確認しましょう。
制作者の選定に気を使う
制作会社を選ぶ際とそれほど変わらないかもしれませんが、個人のクリエイターの選定にはより気を使う必要があります。人によってレスポンスが遅かったり、予定通りに制作が進まなかったりすることもあります。
テイストが制作イメージと合っているか、日程的に仕事を受ける余裕があるか、またプロ意識が高いか等、事前に見極めないといけません。
歌い的には、まずイメージに合うアニメーションを制作している人を探し出し、実績もしっかりあるか調べ、WebサイトやSNS内の限られた情報から依頼して問題ないクリエイタ―かどうか判断します。 更にはディレクションやコミュニケーション能力があるかもポイントになります。
個人にアニメーション制作依頼する前に確認した方がいいこと
個人にアニメーション制作を依頼する際の注意点を踏まえて、事前に確認した方がいいことを挙げていきます。
仕事を受けられるか?納期は大丈夫か?
納期的に受けてもらえるか、制作対応可能な内容か事前に確認する必要があります。
仕事が重なってしまっている時期だと、「ごめんなさい!」と依頼を断らざるを得ない場合もあります…。また話を聞いてみると、そもそも制作できない内容の依頼だった、ということもあります。「当然仕事を受けてくれるだろう」という心積もりで進めていると、後で困ることになるかもしれません。
例えば、会社でキャンペーンの時期が決まっていて、「このクリエイターにアニメーション作ってもらいたい!」と依頼したところ、納期的に断られてしまうこともあり得ます。 定期的にアニメーション制作をお願いしたい場合も、あらかじめ対応できるか相談をお忘れなく!
見積依頼をする
当然ですが、金額は先に確認しましょう。「個人だから安く作ってくれるだろうと思っていたけど、実際高かった」ということが無い訳ではありません。
一般的には個人の場合でも、クオリティが高ければ高いほど制作費は高くなります。 制作会社か個人にするか迷っているなら、最低限見積もりは取ってみましょう。
レスポンスは早いか?ディレクションはしっかりできるか?
依頼前のやり取りでレスポンスが早いかどうか、内容が適切かどうかも見てください。依頼前の相談段階で明らかにレスポンスが遅い場合は、忙しい時期か、あまり依頼に対してモチベーションが低い可能性も考えられます。
進行管理がしっかりできる人なのか等、依頼前のやり取りでディレクション能力の有無も判断できるとより良いです。 「レスポンスが遅く心配していたが、案の定予定もズルズル伸びてしまった」といったことのないようにお気をつけください。
相性は良いか?コミュニケーションがスムーズか?
相性の良し悪しは意外と重要です。
相性が悪いとコミュニケーションも億劫になり、満足のいくアニメーション制作できなかったということが起こる可能性もあります。 ヒアリングの段階で会話が弾み、アイディアが沢山出てくることも実際ありますからね。
個人にアニメーション制作を依頼する方法
主にこちらの2通りの方法があります。 もちろん偶々クリエイターに出会ったということもありますが、今回は外しています。
複雑な内容を表現しにくい
例えば「海外から食品を輸入する手順」を実写でどう表現しますか?「法律や規制を調べて、申請書類を準備して…」といった複雑な手順を実写だけで伝えることは困難で、明確な撮影対象もありません。
気をつけないと情報過多になり、内容が理解されづらくなってしまいます。
撮影できるものに限度がある
まず目に見えないものは撮影できません。
アニメーション動画と実写動画の選択基準は?
アニメーションと実写のメリット・デメリットについて説明してきましたが、最後にこの2つの選択基準を挙げようと思います。ほぼ今まで述べてきたことをまとめた内容になっています。
クラウドソーシングを使う
一般的になってきましたが、クラウドソーシングを使う方法があります。複数のクリエイターの中から選択ができ、実績や評価も見ることもできます。また支払いもクラウドソーシングのサイトを通して行えるため企業でも使い点もメリットです。
よく耳にするクラウドソーシングサービスは、Lancers、Crowd Works、coconalaがあります。
SNSで探す
増えてきていますが、InstagramやTwitterなどのSNSから直接制作の相談をする方法もあります。
SNSで集客しているクリエイターも多いため、気に入ったアニメーションを見つけたら、それを制作したクリエイターに直接依頼できます。
企業の場合は、個人に直接取引ができない場合もあるので事前に確認ください。
まとめ
まとめてきましたが如何だったでしょうか?
「良いクリエイターに巡り合う」ために注意点踏まえながら制作の相談してみてください。
定期的に制作を依頼することで、しっかり打ち合わせしなくても希望通りのアニメーションが仕上がってくる、という関係を築くこともできます。
そう言っている私も個人でアニメーション制作をしていますので、制作したいものがあればお気軽にご相談ください!
相談は無料!お気軽にどうぞ。